脳梗塞を治すには脳知ろう
2016/08/30
柏市で脳梗塞・脳出血後遺症の継続したリハビリに特化した【のぞみ整体院】の氏原です。
- 脳梗塞でリハビリをもっと続けたい
- 麻痺した手足の回復を諦めたくない
- もっと効果のあるリハビリを受けた
そんな方々のお役に立てる場所です!
脳梗塞リハビリを受けていても、自分が何でよくなったのか全くわからないままでは回復は遅いです。自分がなぜよくなったのかを理解することでより良い結果が出せると思います。それに役立つ情報を発信していきますね!
今日のテーマは、「脳が動きを作り出すメカニズム」について
脳梗塞後のリハビリは、「気合いで長い距離を歩く」「筋トレを頑張る」というようような訓練をしてもなかなか動きが改善しないことが多いです。のぞみ整体院のリハビリでは少し動くときに意識することを変えるでけで、動きの質が大きく変化します。
前回の記事では脳梗塞の回復において重要なポイントは「手足が動いたことを感じる力」が重要と話しました。
今回は脳梗塞に限らず、「動きを感じる」「動きを作り出す」この2つの関係につて話していきます。
私たちが手を動かす際は、脳の運動野で「動け」という信号が発信されて、新信号が伝導路を通って手へ伝わり「動き」として表れます。
そして、運動野で信号が発信される前に、脳の運動前野(脳の前方)で信号が作られる過程があるとうことが重要です。
運動の信号を製造する
運動の指令が正しく作られないと、どうなるでしょうか?
例えば、目の前のコップをつかもうとします。
そのためには、脳の運動前野で行われるのは
- コップまでの距離はどれくらい?
- コップの形はどんな形?
- 重さはどれくらいだろう?
- 熱くないかな?
- 硬さはどれくらいだろう?
などなど、「今までコップをつかんだ経験」「目で見て感じた事実」などを統合して、コップの形に合わせた「手の形を作り」、コップの重さに合わせた「筋力の準備をして」、コップまでの距離に合わせて「手を伸ばす」
こんな感じで、「コップをつかむ」というだけで信号を出す前に、いろんな要素を統合して信号が作られるのです。
この信号を作るのに重要な感覚が2つあります。
2つの重要な感覚とは?
1つ目は、目から得た情報です。
手を動かした時に、見た目で「手がどう動いたか?」という情報は、目を通して脳へ送られます。「こう動かしたから、手はこう伸びた」「こう伸ばすと届かない」等情報を目から感じて脳へ伝えます。
この情報が、脳の中に蓄えられることで「質の良い運動の指令」を作り出すことが可能になるのです。
2つ目は手足の感覚です。
実際に、動いた時や、触った時にどう感じたか?という情報は脳へ情報が送られます。
コップをつかむ例で言うと
- コップが硬かった
- コップが冷たい
- コップが軽い
- コップの形が丸いから、それに合わせて手を形作った
など、コップをつかむという運動一つで、たくさんの感覚が手から脳へ伝えられています。
この2つの感覚を使って、運動の指令が作られるのです。
簡単そうに見えるけど・・
もしこの2つの感覚が鈍くなると、うまく信号が作れなくなります。そのため、コップをつかむ際に、一番効率的な動きが難しくなってしまう可能性があるのです。
脳卒中(脳梗塞・脳出血)によって、麻痺が生きると、先ほどの2つの感覚が鈍くなることがほとんどです。
そのため、効率的な運動の指令が作りにくい状態にるのです。
私は感覚障害はないから大丈夫!と思っていても、細く評価していくと、ほとんどの方が上手くできていないのです。自覚がなくても、実は感じていないことが多く、その結果、効率よく運動ができていないパターンが非常に多いのです。
このことが原因で、運動が上手くいっていない人に、「筋トレ」「繰り返しの動作訓練」をしても効果が少なくなってしまうのです。
脳卒中(脳梗塞・脳出血)のリハビリではこれをうまく感じれるような、課題をしていくことが麻痺の回復のカギとなるのです。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
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