脳梗塞のリハビリ効果を倍増させる方法
2016/08/30
あなたのリハビリやトレーニングは間違っている!?
このようなお悩みはありませんか?
- 脳梗塞後のリハビリで歩くのに必要な筋トレをしていても筋肉はついてきたが、歩き方があまり変わらない
- 筋肉をつけてパワーをつければ身体が安定すると思っている
- 腰痛があって、予防や改善の為に腹筋を頑張って鍛えているが効果がない
- セラピストに歩き方や姿勢の指導をされたが、しっくりハマらずパフォーマンスが上がらない
このような悩みをお持ちの方に必ずと言って共通することは何でしょう?
「自分にあった身体の使い方ができていない」
これが答えです。
今までのリハビリは、歩きや姿勢を「正常の形に近づける」ことが正しいとう考えが根付いています。
その為、「歩くときは胸をはあって前を向いて歩きましょう」「腰痛は姿勢が悪いことが原因なので背筋を伸ばしてしっかり腹筋を鍛えて」など目の前のクライアントに対して正常の形や動き当てはめてしまうのです。
これが絶対間違えというわけではありません。中にはこの形がしっくりきて改善していくことがあるかもしれません。
しかし、改善しなかった場合どうするのでしょう?
正常に近い形なのに歩きが良くならない・・
姿勢がまっすぐなのに腰痛が改善しない・・
私がこの考えでリハビリをしていた時は正直あまり効果を出せていませんでした。
「痛くない姿勢のはずなのにどうして?」
「もっと正常に近づけるために筋力をつけよう!」
なんて考えて患者様に無理をさせていたと今になって反省しています。
身体の使い方は四種類ある!?
このような効果の出ないリハビリを抜け出すきっかけとなった考え方は個別性の評価です。
個別性評価とは、人はそれぞれ身体の動かし方に特徴があり4つのタイプに大きく分けられていて、そのクライアントにあった身体の動かし方を指導・学習していくことです。
個別性にあったタイプの動きをすることで無理のない違和感のない動作が可能になります。
例えば、
スポーツなどでプロスポーツ選手のフォームを真似しても全然上手くいかなった経験はありませんか?おそらく、その選手とのあなたの身体の使い方が違うタイプだったのかもしれません。
脳梗塞後の歩行練習の際に、どうやって麻痺した足に体重を乗せるか分からなくなることが多いと思います。その体重を乗せる動きの際も個別性評価が活躍します。
あなたはどうやって体重を乗せますか?
正常歩行では無意識のうちの「首の付け根を足に乗せる」「みぞおちを足に乗せる」この2種類の動きを選択しています。タイプによって体重を乗せる意識が違うのです。これを間違ったタイプの動かし方で歩くと余計な力を必要となり、麻痺した手足の痙性が上がってしまうことがあります。
このように個別性の評価を用いて、身体の使い方をクライアントに合わせて指導していくことは、痛みの改善やパフォーマンスアップには絶対必要な条件になります。
次回からは個別性の評価に関して詳しく書いていきたいと思います。