【脳梗塞後のリハビリに効果絶大】身体の動かし方講座 最終回
2016/08/30
脳梗塞後遺症の動きにくさの根本原因とは
千葉県柏市の脳卒中(脳梗塞・脳出血)後遺症・腰痛・肩こり専門整体【のぞみ整体院】院長の氏原大貴です。
前回までの記事では
「身体の使い方は人によって違いがある」
「その違いを踏まえて動きをしていくことが痛みや動きにくさの根本解決に近づく」
以上のように身体の使い方をテーマに記事を書いてきました。
前回までの記事はこちらです↓
今回はこのシリーズの最終回で、4スタンス理論の【B2タイプ】の身体の使い方について書いていきます。
あなたのタイプに合わせた身体の使い方をお話していきます。
- 脳梗塞後で麻痺した足に体重が乗せにくい・足が出にくい
- 骨折してから体重が乗らなくなり歩き方が変わってしまった
- デスクワークをしていると肩こり・腰痛がひどい
- ぎっくり腰になりやすい
このような悩みを持っている方は、身体の使い方を正すだけで症状が改善するかもしれませんよ!
【タイプ別】身体の使い方講座(B2タイプ)
まずは簡単にB2タイプの特徴を説明していきます。
B2 重心がかかとの外側タイプ(クロスタイプ)
● 重心:かかとの外側
● 軸ポイント:首の前、股関節前面、踵
● 動作:肩と腰のラインがねじれて動く(クロスタイプ)
● 選手:松井秀喜、デビッド・ベッカム、野口みずき、為末大
Bタイプの特徴は
地面に安定して立っているときに、土踏まずのかかと側に重心が来る人です。その重心に首の付け根、股関節を載せると安定します。
2タイプの特徴は
動作の初動の時に自動的に体の外側(外旋)に回転していくのが特徴です。2タイプの人が地面をとらえるときに、脚が外側へ開いている構造上、足が外側気味に地面を捉えます。
B2タイプの歩き方のコツ
足裏の基点ポイント
重心ポイントが足裏の後外側で、足首・股関節・首の付け根を通ります。体の後ろ側に軸があります。
重心位置
重心は低くく、骨盤が前に引っ張られるようなイメージで進みます。肩は上下左右に動く。
踏み出し方
後ろ足裏で蹴りだす。体重を股関節に乗せる感じで、腰骨全体を前に押し出しながら歩く。左右の脚の幅は股関節と同じ幅になります。
手の振り方
手は低い位置で、ややクロス気味になります。
B2タイプの歩くときに体重を乗せるコツ
いきなり歩きの中で体重を乗せていくのは難しいため、はじめは立った状態で左右に体重移動する練習をします。
- B2の体重移動するときのポイントとなる首の付根を意識する
- 首の付根を左右に力まずゆら~ゆら~と揺らしていきます
- 踵の外側に首の付根を乗せこむイメージで揺らしていきます
- 踵の外側に首の付け根がしっかり乗って足の裏がベタ~と地面につく感じがしたら体重が乗れています
- その状態をキープしながら反対足を一歩出します(可能なら片足立ちを)
この手順で歩行前に自主トレをするだけで、体重が乗りずらい足に乗ってきますよ!
B2タイプの椅子への座り方
タイプにあった座り方をするだけで、肩こり腰痛が軽減するかもしれません。
B2タイプに合った座り方のポイントをまとめていきます!
- どちらかのお尻に体重をあずける
- 背もたれに背中をつける
- 首の付根が坐骨の上に乗るイメージで座る
- 全体的に重心が後方に残りながら腕を操作する(頭は前に出さない!!)
その他注意点としては、タイプにあった動きをしすぎて腰痛や肩こりを引き起こすパーターンとして
- 猫背になりすぎる
- 首の位置が前の出すぎる
このような点に注意して自分のデスクワークの姿勢を見てください!
まとめ
ここまで7回にわたって「身体の使い方」の重要性に関して書いてきました。
4スタンス理論をもちいて、その人にあった身体の使い方を指導していくことで
- 最小限の努力量で身体を動かせる
- 無駄な力が抜けるため、身体の動かしやすさを感じれる
- 無駄な力によって生じた痛みをとることができる
- 自分の身体のタイプを知ることで自分で身体を管理できるようになる
- なんで身体に痛みや動きにくさが出たのかが明確になる
などなど、このような利点があります。
最近の治療院や整体・接骨院は技術が向上してきているため、「その場で痛みをとる」ことはできる場所は多いと思います。
【痛みやコリをとる】【動きやすくする】このような効果を出すのは当たり前です。必要最小限の技術ですから。
でも、「その痛みや動きにくさはなんで起こった?」この「なんで?」がはっきりして、これに対してアプローチしなければ速攻で身体は戻ります。
この「なんで?」を解決する一つの手段として、【のぞみ整体院】では個別性踏まえることを大切にしています。