薬に頼らない便秘の解消方法〜③ツボを押してみよう〜

   

こんにちは!

北柏のぞみ整体院、鍼灸師のかやもりです^^

 

今回は「薬に頼らない便秘の解消方法〜②東洋医学からみる便秘〜」に引き続き、ご自宅でできる便秘解消のツボのお話です^^

前回分けたタイプ別にツボを処方します^^

 

〜復習〜

硬く乾燥した便でいきんでもなかなか排便できない▶熱秘

便意はあるのには排便ができない▶気秘

便がコロコロとした兎糞状▶虚秘(血虚)

排便後スッキリよりも疲労感を感じる▶虚秘(気虚)

排便困難▶冷秘

 

熱秘

胃や腸に熱が滞留してしまい腸内の水分が低下し便秘になっているタイプの方に処方するツボはこちら!

「内庭」

内庭は足の第2指と第3指の間に取ります。足の先から3つ目の関節の前に取ります。

 

内庭は12本ある経絡の内、胃経に属するツボです。

ツボには様々な効能がありますが、さらに以前「とれない疲れにとっておきのツボ!」でお話しした自然界のものを全て5つの要素「木・火・土・金・水」に分けた五行の性質が付されているツボを「五行穴」と言います。

内庭はその五行穴の榮穴に属します。榮穴は身熱を主り、身体にある熱を取り除く働きがあります。

そのため、内庭は胃の消化吸収の働きが悪くなったのを治す効果があります。

 

アルコールや冷たいもの、辛いもの、にんにく、生姜など刺激が強いものを摂りすぎている方が多いため食生活の見直しと一緒に内庭を試してみてください^^

 

気秘

東洋医学には気・血・水の考えがあります。この3つが過不足なくスムーズに巡っていることで健康と捉えます。

気秘のタイプはその中の気が滞っている=気滞(気鬱)の状態で便秘になっています。

そんな気秘のタイプの方に処方するツボはこちら!

太衝

太衝は足の第1指と第2指の間を指先の方から撫で上げ、指が止まるところに取ります。

 

太衝は肝系の経絡に属します。肝は全身の気の流れを調節する働きがあり、その働きを疏泄(そせつ)作用と言います。

その疏泄作用が失調することで気が滞ってしまい便秘になってしまうのです。

先ほど内庭でお話しした「五行穴」の他に「五要穴」と呼ばれる5種類のそれぞれ重要な役目があるツボがあります。太衝は肝系の原穴(元気が集まるところ)なので働きが悪くなった疏泄を治す効果があり、気の流れを良くすることで便秘を改善します。

 

疏泄作用が失調することで情志の乱れ、つまりイライラしたり怒りっぽくなってしまうことが多いのです。

リラックスできる時間を確保しながら太衝試してみてください^^

 

虚秘(血虚)

東洋医学には気・血・水の考えがあります。この3つが過不足なくスムーズに巡っていることで健康と捉えます。

虚秘(血虚)のタイプはその中の血が不足している状態で便秘になっています。

そんな血虚のタイプの方に処方するツボはこちら!

血海

「血海」は膝のお皿の上、内側の角から指3本分上がったところに取ります。

 

「血海」の「海」は大量に集まる場所という意味で、血の道にかかわる病気を治すと言われます。まさに血が不足している血虚の症状に効果的なツボです。

 

虚秘タイプの血虚の状態の方は栄養の足りていない方、ダイエット中の方が多いです。

無理なダイエットや偏食などは避け、バランスの良い食事を心がけながら血海試してみてください^^

 

虚秘(気虚)

東洋医学には気・血・水の考えがあります。この3つが過不足なくスムーズに巡っていることで健康と捉えます。

虚秘(気虚)のタイプはその中の気が不足している状態で便秘になっています。

そんな気虚のタイプの方に処方するツボはこちら!

三陰交

内くるぶしのいちばん高いところに小指をおき、指幅4本そろえて、脛骨(スネの骨)のキワに取りましょう。

 

三陰交は脾系の経絡に属します。脾は食べ物を吸収し、全身に栄養を巡らせる心や肺に運ぶ働きがあり、その働きを運化作用と言います。

その運化作用が失調することで便秘になってしまいます。

また、三陰交は足を通っている肝経、脾経、腎経というとても大切な3つの陰経が交わっており、とても重要なツボです。

 

虚秘タイプの気虚の状態の方は忙しすぎず疲労している方が多いです。

症状がさらに悪化すると冷え症状も出てきますので体を温めるようにして、休養を取りながら三陰交試してみてください^^

 

冷秘

冷秘は気虚が悪化してしまった状態でもあるのでツボではなく今回はペットボトル温灸を処方します◎

 

 

上記の図がペットボトル温灸の作り方です。

お腹を触って冷えているところにペットボトル温灸を当てます。

この時、刺激が強すぎてしまうと逆効果になってしまうので、熱いと感じたらすぐ離し、3〜4回繰り返しましょう^^

 

気虚タイプで紹介した三陰交のツボも合わせて試してみてください^^

 

最後に

いかがだったでしょうか?

一言で便秘と言っても原因は人それぞれで、原因が違う=治療方法も少しずつ異なってきます。

自分にあったツボを見つけて腸活を始めましょう!

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