日焼け止めに潜む骨粗鬆症の危険!

   

こんにちは!

北柏のぞみ整体院、鍼灸師かやもりです^^

 

6月29日、関東では初めての6月での梅雨明け宣言がされましたね。

これからますます暑くなるこの季節、日傘をさす女性の姿を目にすることも増え、日焼け止めを塗った上でアームカバーやUVカット加工がされた服で完全武装されている方も少なくないと思います。

しかし紫外線を完全シャットアウトすることで骨粗鬆症を招くこともがあるんです!

 

紫外線と骨粗鬆症の関係

え?紫外線対策でどうして骨粗鬆症?と思われる方も多いと思います。

まず紫外線と聞いて思い浮かぶのはシミやシワ、皮膚ガンや白内障の原因というのが一番ですね。

しかし紫外線によって皮膚で作られるのは上記のようなマイナスの要素だけではなく、ビタミンDも合成されます。

このビタミンDが今日の主役。

ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける働きがあります。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2010年版)」では、成人について1日のビタミンDの摂取目安量として、5.5 μgを推奨していますが、諸外国では、もっと多くのビタミンD摂取を推奨する研究者もおり、ビタミンD欠乏は世界的に問題となっています。

もちろん紫外線だけではなく食事からも摂取できるため、日本では比較的充足していたと考えられてしました。

しかし現在では乳幼児・妊婦・若年女性・寝たきり高齢者等を中心にビタミンD不足が指摘されてきています。

 

ビタミンDを多く含む食品

ビタミンDが多く含まれる食品は魚類、卵類、きのこ類などです。

肉類や豆類、乳製品にはほとんどビタミンDは含まれておらず比較的、含まれている食品が限られているビタミンです。

最近では、アトピー性皮膚炎を恐れて自己流で卵を除去したり、魚を食べさせ始める時期を遅らせる人が増えていることや、紫外線対策をしっかりしている母親の体内にはビタミンDが少なく、つまり母乳にも少なくなってしまい、完全母乳で育つ赤ちゃんはビタミンDが不足しやすい。

そしてその赤ちゃんが大人になり、赤ちゃんを産んだら…今後、そんな負のサイクルが生まれてしまうかもしれません。

成人してからのビタミンD不足は、骨に痛みが出たり変形したりする「骨軟化症」の原因になる。また、閉経後の女性や高齢者では「骨粗鬆症」の原因にもなるので注意が必要なんです。

 

皮膚に影響が出ない程度に日光浴をしよう

紫外線を浴びることによって生成されるビタミンDが大切だとは言っても、紫外線の害も考慮すると紫外線対策はやはり大事です。

しかし、“ある程度”は日に当たったほうが、骨粗鬆症のリスクは減らせます。

そしてこの“ある程度”は地域によって異なります。

 

図:5.5 μgのビタミンDを生成するのに必要な、各地・各時刻での晴天日での日光照射時間(7月)

9時 12時 15時
札幌 7.4分 4.6分 13.3分
つくば 5.9分 3.5分 10.1分
那覇 8.8分 2.9分  5.3分

国立環境研究所地球環境研究センターの研究では7月の晴天日の12時には、札幌・つくば・那覇ではそれぞれ、4.6分・3.5分・2.9分で必要量のビタミンD生成を行うことが出来ると発表されています。

図:5.5 μgのビタミンDを生成するのに必要な、各地・各時刻での晴天日での日光照射時間(12月)

9時 12時 15時
札幌 497.4分 76.4分 2741.7分
つくば 106.0分 22.4分 271.3分
那覇 78.0分 7.5分  17.0分

一方、12月の晴天日の12時では、那覇では7.5分、つくばでは22.4分で生成するのに対し、太陽高度の低い札幌では、必要量のビタミンD生成に76.4分という長い時間が必要となることが判明しました。

実際には、曇りや雨等晴れ以外の日もあることから、必要なビタミンD生成のためには、さらに長時間の日光浴が必要となります。

 

最後に

1日の摂取目安量としては5.5 μgが推奨されていますが、諸外国ではこれでは少ないとの声もあります。

適度な日光浴に加えてまず、魚を積極的に食べることがオススメです。

ビタミンDは脂油性のビタミンのため、油で調理すると吸収率がアップしますので魚料理であれば焼き魚やフライなどはどうでしょうか。

野菜炒めなどにも、きのこ類を取り入れるなど毎食ビタミンDを意識した食事作りをしてみてください^^

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