クーラー病にも原因が!?影に潜む意外な原因とは?

      2018/09/15

こんにちは!

北柏のぞみ整体院、鍼灸師のかやもりです。

 

まだまだ暑い日も続いています。ですがみなさん…冷えていませんか?

 

足腰の冷え、だるさ、肩こり、頭痛、食欲不振、神経痛、下痢、不眠…こんな症状ももしかしたら冷えからきているかもしれません…

 

急増中!冷房(クーラー)病

 

連日猛暑。しかし一度屋内に入ってしまえばどこでも冷房。冷房。冷房。

本来であれば私たちは夏になると体内の熱を逃がすために毛細血管を風呂げ放熱しやすくし、汗をかいて体温を下げようとします。

その夏の体質への変化によって、冷房の効いた室内にいても血管が縮みにくく熱が逃げすぎて冷えてしまうのです。

また屋外と室内の寒暖差によって自律神経のバランスも崩れてしまいます。自律神経は体温調節や発汗などのコントロールもしていますので、そのバランスが崩れることによって冷えに対しての抵抗力がさらに弱まってしまいます。

 

あなたのその症状、冷えのせいではありませんか?

 

東洋医学的「冷え」

 

では東洋医学的に「冷え」とはどういう状態なのでしょうか?

東洋医学的に「冷え」の病態は大きく2つに分けられます。

 

①実寒 (陰実)

冷えの原因の一つ目はその「寒さ」=陰が正常よりも過剰=実になってしまっている状態です。

 

東洋医学で根底にある「陰陽論」の思想は、すべての事象を「陰」と「陽」の二つに分類する考えです。

「寒さ」と「暑さ」を陰陽で分類すると「寒さ」は陰に該当します。

また、もう一つ東洋医学での病態を把握するときの考え方に「虚実」があります。虚実は体質の勢いの差や症状の強弱を表します。

「虚」は不足している様で、体質を表す場合は字の如く、普段から虚弱で、気力体力の不足がみられ、病気に対する対抗力も弱い人を示します。病気の症状別にいうと、穏やかに推移する場合を「虚」と表します。

一方、「実」は過剰になっていたり停滞していることを表します。体質の場合は普段から丈夫で、気力体力がみなぎっていて、病気に対する抵抗力があることを示します。病気の症状別にいうと、高熱が出るなど激しく強い症状を表します。

 

「実」の症状が激しく強い症状を表しているように、この実寒の場合の「冷え」は強い冷えです。

 

どんな状態かというと、「寒気から始まるカゼ」を引いてしまった人が良い例でしょう。

 

②虚寒 (陽虚)

二つ目は今度は「暖かさ」である=陽が正常よりも不足=虚になってしまっている状態です。

 

このタイプの人は「身体が冷えて、疲れやすい」のが特徴です。

具体的には、顔色が青白い、眠気、夏でも靴下や長袖を着たい、冷たい飲食が苦手冷房の風を極端に嫌がる、などの症状を訴えます。

虚寒(陽虚)タイプの人は、常日頃から体内の陽が不足しているため、寒冷の邪気の影響を受けやすくなっています。急に気温が冷えたり、ほんのちょっとした冷房の風ですぐに体調を崩したりします。

まさにこれが冷房病でしょう。

 

 

 

まとめ

思い当たることはありませんでしたか?

 

一言で「冷え」と言っても原因によって二つの病態には大きな違いがあります。

漢方も陰陽虚実で選ばれる薬が異なります。例えば、高血圧症に対して、西洋医学では、一律に血圧降下剤を用いますが、漢方では、陽実の人と陰虚の人には異なる漢方薬を用います。同じ病気や症状でも陰陽虚実で治療法は使い分けられるのです。

 

自分の体を大切に養生して、残りわずかな夏を乗り切りましょう^^

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